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喜びも哀しみも包んでくれる音

音楽は人生の縮図である。

もう10年位前に読んだとある本の中で出会った言葉ですが事ある毎にこの言葉が浮かんでくる機会がやってきます。
生きていると誰でも予想通りに、また思わぬ形で喜びや悲しみがやってくる事がありますね。

その瞬間はやってきた感情に振り回されて一喜一憂する事になります。
分かってはいるけど暫くはその感情に流される瞬間が大なり小なりあります。

そのやってきた感情は喜びであれば大歓迎ですが、不安や悲しみだとできれば避けたいですね。

なるべくその感情から離れたい気持ちになります。けど、音楽の中だと話が変わってきます。

音楽の中では、喜びと悲しみ、そのほか様々な感情や情景が多様に展開されてゴールへと進んでいきます。
喜びだけの音楽、それはそれで分かりやすくて良いかもしれませんが、色々な要素を含んでいる音楽には味わい深いものが存在しています。
喜びはもちろん、悲しみも音楽の中で大切な役割をもっているものとして、音楽の中で輝く事ができます。
そういう音の一つ一つに大切な役割があると思うと、大切に演奏したいなという愛着が生まれてくる気がしますね。音楽は人生を表現してくれているんだなと思います。