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"ギターレター"の楽曲達 その③"Triste"

7月27日発売されるボサノバギターDUOアルバム「ギターレター」。その中に収められている楽曲たちを少しづつ紹介していきます。

 3曲目は「Triste」(悲しい)です。

「Triste」はアントニオカルロスジョビン作曲です。ジョビンはイパネマの娘やウェーブに代表されるようなボサノバの名曲を沢山生み出しています。

あの独特のゆるく爽やかでフワッとした感覚はとても心地よいですが、実はこの曲は孤独や愛の悲しみ、痛みを歌った曲です。

サウンドから受ける第一印象とは恐らく違った印象が後から湧き上がってくるかもしれませんね。

音楽は人の感情が発露したものだと思いますがその発露の仕方は国によって表現が変わるんだなと、音楽を学ぶ事で気づかされます。 

 

Aメロの明るく爽やかなサウンドが、急に暗く不穏なサウンドに変わっていく様は、人間の感情の揺れ動く様を表現しているようで、ジョビンの音使いの巧みさに、思わず唸ってしまいます。

 

ボサノバのサンウンドは基本的に多彩な音が含まれていて、音同士が密接している事で生まれる緊張感や複雑なカラーが良い所だと個人的には感じています。

コードで表すと、C、Cmのようなシンプルな感じではなくて、CM7(9)、やCm7みたいな音。

この多種多様な音が混じっている傾向はそのままブラジルの多様性にも繋がっている気がしていて興味深いですね。

 

メロディーの美しさは勿論、ハーモニーの色合いにも是非注目して聴いてみて下さいね♬

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「ギターレター」

2020年7月27日発売予定

コヒケタ・ウェブショップにて予約受付中!