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空白を読む


普段Blogを書いたり、また本を読んだりする時に当たり前ですが、文字を使ってます。
文書はその言葉自体に意味があり色んな人に自分の考えや感情を伝えるのにはとても重宝されてますね。

音楽の場合はそれは楽譜やコードネームになると思います。
音符やコードをみて意味を読み取り(音の高さや長さ)演奏をしていると思います。

文字や音符には意味がありますが、それ以外の部分にも意味は存在します。
例えば本を読んでいたりする時の「行間を読む」なんかは書いていない部分の意味を読み取る行為ですね。
意味を表している文字と文字の間の関係を読み取っている訳ですね。

普段の生活の中でも、似たような事はありますね、「場の空気を読む」なんかはよく出会うシチュエーションではないでしょうか。
音楽に置き換えてみるとそれは、音符と音符の間を読むという行為になると思います。

最近はこの音符と音符の間を読む事にとても関心があります。
例えば、
リズムをとる時は、どうしても音を発する瞬間に意識がいってしまいますね。
それでその後意識が段々と薄れていって、次の音符が来た時(発音の瞬間)に改めて意識が高まるというような過程を繰り返しています。


このような過程から出てくる音楽は、楽譜通りに弾いているけど何か楽しくない、あまり流れを感じられない、といった印象を与えてしまいます。
これは自分がずっと悩んでいる事でもあります。
発音の瞬間だけではなくて、発音した後から次の発音までの意識を持ち続けるようにすると、とてもレガートで流れのある演奏になる気がします。

五線譜やリズム符の黒い部分ではなくて白い部分に注目してみるのも面白いです。