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【どうぞこのまま】-丸山圭子- コードアナライズ&相対音感トレーニング

哀愁あるメロディーと歌詞に、ボサノバのリズムが心地よい名曲です。

マイナー調を基本に時々メジャーキーに転調する事で、繊細な心情が表現されていますね。

この曲を題材に、コードアナライズと相対音感のトレーニング方法についての導入動画を作成しました。

動画を見ながら、何を意識していけばよいかを簡単に説明しています。

気になった単語や考え方があったら、ぜひさらに学んでみてください!

 

動画の中の冒頭にでてくるキーワードを簡単に説明します。

①キーを把握する。

普段私たちが聴いている音楽にはキーというものが存在してます。

実は音は全部で「12種類」あるのですが、その中の「7種類」をピックアップしているんです。

12音全部を使って音楽をつくると、混沌とした印象の音楽になります(それもかっこいいですが,,,)

 

7種類をピックアップする事でとても馴染みのある印象の音楽になります。

その7種類の選び方は「ドレミファソラシド」です。

どの音から始めてもドレミに聴こえるように音を選びます。

この曲はマイナー調なので、Bの音が「ド」になる「マイナーのドレミ」が基本使われてますよ。

Key=Bmと表します。

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②音階を把握する。

キーがわかれば、自ずと音階を把握できます。

音を選ぶ時のツールとして、数字とDo,Re,Mi,の物差しを使います。

 

・数字

音楽の造りを理解する上でとても重要な物差しです。

基準の音を「1」と設定して、そこから半音を最小単位として距離(音程)を測ります。

✴︎音楽の物差しは独特です。

1,#1,2,#2,3,4,#4,5,#6,7,8    このルールをしっかり覚えておく必要があります。

   b2     b3      b5     b7

 

数字はコード進行を表す際は「ローマ数字」で、コードの中の度数を表す際は「アラビア数字」で表記する事が多いです。 

「ローマ数字」Ⅱm7  Ⅴ7    ⅠM7    

「アラビア数字」 C7(9,#11,13)

 

 

・Do,Re,Mi

いわゆるドレミですね。ただしこれを物差しとして使います。

日本で一般的な使い方は、C=ド、E=ミ、D#=レ#  という感じで音が固定されています。

これを「固定ド」と呼びます。

それに対し、そのキーの1の音を「ド」にする考え方を「移動ド」と呼びます。

Key=Dなら、D=ド、F#=ミです。

 

また例えばミのフラットはMeと呼びようにして母音を変えて半音も細かく名前をつける事で、

より細かな音程を把握しやすくなります。

 

Do,Di,Re,Ri,Mi,Fa,Fi,So,SI,La,   ,Ti,Do    このルールを覚えましょう。

     Ra      Me         Se     Le    Te   

 

この曲はマイナーで基本の音は

1,2,b3,4,5,b6,b7,になります。Bmのキーだから

「B,C#,D,E,F#,G,A」  が選ばれた7つの音になりますね。

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③和音を把握する。

 

音階がわかれば、自動的に和音がわかります。

メロディーは「そのキーの音階」で作られてますので、それをサポートする和音も「そのキーの音階」から作られています。

ここでは「B,C#,D,E,F#,G,A」 です。

この7つの音だけで作られたコードの事を「ダイアトニックコード」と呼びます。

Key=Bmのダイアトニックコードは

Bm7,C#m7-5,DM7,Em7,F#m7,GM7,A7  となります。

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まとめ

①キー、②音階、③ダイアトニックコード

この3つをしっかりと把握する事が大切です。

 

把握するためのツールとして、

「ローマ数字」と「アラビア数字」、「移動ドのDo,Re,Mi」を使いこなしていきます。

 

音楽の造りを把握するための基本的な考え方なると個人的には思っています。

ぜひ使ってみてくださいね。

 

より深く知りたい方は、レッスンを行ってますのでお気軽にお問い合わせください。