ボサノバを代表する作曲家としてアントニオ・カルロス・ジョビンがまず浮かぶと思います。
今回の「Dindi」もボサノバの名曲として有名ですね。
ジョビンの曲はシンプルでキャッチーなメロディーを、カラフルで豊かなハーモニーを使って際立たせている曲が多いと
個人的には感じています。
理論的な内容だと、その曲のキーの音以外の音(ノンダイアトニックコード)を用いたハーモニーのバリエーションがとても豊かです。
モーダルインターチェンジ、セカンダリードミナント、そして転調。
色んなアイデアを駆使して、作曲しています。
理論的に複雑になってくると難解なイメージの曲になりやすいのですが、
ジョビンは理論的に複雑にも関わらず、キャッチーでシンプルなメロディーを用いてとても馴染みのある音楽にしています。
「イパネマの娘」はまさに典型的な曲ですね。
ぜひメロディーとハーモニーに注目して聴いてみてくださいね。