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コードとメロディの境は?(経験者向けの内容です)

コードはpopsをはじめ、JAZZ、Rock、Bossanova、etc,,世界中の音楽に使うことができます。

 

音楽によって世界中の人とコミュニケーショをとれますが、コードはその共通言語とも言えますね。

コードを勉強する事はとても奥深い事ですが、演奏する時には意識しておきたいポイントがありますので、個人的に気をつけている事を紹介したいと思います。

 

それでは、まずは動画をご覧ください。

動画の中にTAB譜を掲載しましたので、参考にしてくださいね。

 

コード進行はDm7-G7-CM7-A7を循環させています。

コードをギターやウクレレで弾く場合、左手で弦を押さえる場所を形で覚える事になります。

各コードの1拍目に押さえている形がそうですね。

 

この形を押さえ続けながらリズムを出して演奏してももちろんOKですが、私はなるべくコードがメロディに聞こえるように

コードの中の音を動かしていく事を意識しています。

 

例えば上記の4小節では、トップノート(コードの中で一番高い音)をメロディーのように動かしています。

この曲のキーはCなので、基本Cのキーのドレミの音でメロディーを作る事ができます。

 

最初のDm7は、E,E,F,E,D,Cのようなメロディが聞こえます。

このようにメロディを作っていくと結果的にコードに複雑な響きが生まれて、ハーモニーも豊かになっていきます。

✴︎最初のコードはDm7(9)になっていますね。

 

コード演奏で大切にしないといけないのはハーモニーの自然な移り変わりです。

これがない演奏は、パソコンのMIDI音源で再生したような無機質でハンコを押し続けているような演奏に聞こえてしまいます。

どんなに難しい複雑な和音を弾けてもこの自然な移り変わりがなければ、やはり無機質に聞こえるでしょう。

 

ではどうすれば自然な流れを表現できるでしょうか。

アプローチとして、コードをメロディーのように演奏する事が大切になってきます。

最初は今回の演奏のように実際にメロディーを設定してコードに動きをつけながら演奏するといいかと思います。

そして、音の強弱や音色の変化を沢山意識します。

音量、音の長さ、音色の柔らかさ、硬さ、音の余韻、、、、いろんな事に耳を傾けてください。

音に表情がでてくるとあまり音を動かさなくても移り変わりを表現できるようなるでしょう。

演奏の印象が変わってきますよ。

 

 

「コード(和音)はメロディーのように、音の表情を存分に表現して演奏する。」

これが私が意識しているコード奏法のポイントです。

この考え方だと、コードとメロディーの境がぼやけてきます。

 

今回はコードをメロディーのように弾く。でしたが、メロディはハーモニーの一部とも言えます。

メロディーを演奏する時には、コードを意識する事もまた大切です。

 

学習の初期段階では、コード、メロディー、そしてリズム、それぞれを分けて個別に練習する事が効率的ですが、

分けて勉強する事でその繋がりに意識がまったく向けられない状態になってしまいますので注意が必要です。

 

難しい和音を弾ける、メロディーを速く弾ける、リズムを正確に叩ける、、、、それぞれはとても上手なのに

演奏にうまく繋がっていない場合などよくあります。

 

学習が進むにつれて、それぞれは切っても切れない関係になってきます。

ぞれぞれがどのように関係しあっているを捉える事が大切です。

 

今回の内容は経験者向けの内容でしたが、まずは楽譜の通りに弾く練習の中にも大切なポイントは含まれてますので

まずは動画をみながらトライしてみてくださいね。