今年に入り助川太郎さんと何度かライブをご一緒させてもらいました。
助川さんは、私がブラジル音楽を始めた最初のきっかけを作ってくれた方で、事あるごとに自分の事を気にかけて下さってくれていました。
助川さんも私も、普段弾いている楽器はクラシックギターで、クラシックギターで使われるテクニックや奏法を基礎にしつつ、ブラジル音楽の演奏を行なっています。
助川さんはさらにジャズや、フォルクローレも得意とされていて、ソロの取り方や、ストロークのテクニック等々、自分にとってはとても刺激的な演奏をされていてとても勉強になりました。
今年何度か行われた二人のライブの中で、私にとって印象的だったのは、日本の歌を取り上げた事でした。
「ふるさと」をはじめ、「蘇州夜曲」、「早春賦」等々シンプルなメロディーを2本のギターで綺麗なアレンジにして演奏する事は
ギターという楽器の魅力に改めて気付かされた経験となりました。
普段演奏しているサンバの中で、
サンバ独特のリズムは常に意識している事なのですが、大切な要因になってくるのが「音色」です。それは「イントネーション」にも繋がってきてあの雰囲気を構成しているとても大事な部分なのですが、どうしても独特のリズムパターン等の習得が先になって、音色まで意識が向くことが難しいのが常々感じる事です。
今回日本の音楽を演奏する中で改めて「音色」の重要性を感じました
そしてそれはサンバを演奏する中でもとても大切な要因だとも再確認できました。
一見すると異なる音楽ですが、その中で共通している部分にとても大切な事があるんですね。
音楽は面白いです。
まさしくサンバからのプレゼントでした。
